ガラス交換のお話

時計をぶつけてガラスにひびが入ってしまった。

落としてガラスが割れてしまった。 そんな相談を度々受けます。

ガラスは時計から水を守る最大の部品ですので、そんな時には必ず交換が必要となります。

今回は、そんな時にどのようにしてガラスを交換しているか説明します。

①まず、裏蓋を外します。

リューズを外して時計の中に入っている機械部分を取り外し、ケースとガラスの状態にします。

②ガラスを外します。

ここから目的のガラス交換の工程になります。

ガラスは基本、外側から取り付ける構造となりますので、内側から指で押してガラスを外します。

簡単に外せない場合、専用の工具で外します。

ガラスを外したら、きれいに破片を取り除き、接着での取り付けの場合は、ついていた接着剤もきれいに除去します。

③ガラスを外してケースをきれいにしたら、いよいよ新しいガラスの取り付けです。

ケースのサイズに合うガラスを用意します。

.1mm単位での大きさの違いでも合わなかったり緩くなるので、しっかり確認します。

丸以外で特殊な形(トノーや長方形)の場合は、ミネラルガラスの板から削って加工をしたりします。

おおまかに2つの取り付け方法があり、1つは圧入方式、2つ目は接着となります。

ガラス縁にパッキンがついている物は、専用の機械を用いて圧入し取り付けます。

接着方式は、ガラスが入る溝に丁寧に専用の接着材を塗り、ガラスを組み込みます。

特殊な形のガラスだと、接着方式が多いですね。

④防水性の確認

ガラスの取り付けが終わったら、ガラス交換により防水性がきちんと保たれているかの確認が必要です。

これに合格しないと、せっかくガラスを変えたのに、内部に水が入ったり、くもりが生じてしまう恐れがございます。

交換にあたり、取り外した古いガラス

交換後の画像。ラウンド、アールのついたガラスの交換も可能です。

難しそうなものでも、できる限り対応いたしますので是非ご相談ください。

ガラス交換:3000円~