防水検査

工房では防水検査を受け付けております。

工房までお持ちいただければその日のうちにお返しすることができます。

空気圧で検査をする防水検査器になります。

外部から高い気圧をかける事により、時計内部の圧力が負けてケースにわずかながらゆがみが生じます。歪みを検知し、高い圧力につぶされながら耐え続けることが出来ると防水性能が保たれているという事になります。

反対に、防水性能が保たれていない状態で防水検査をしますと、高い空気圧が時計内部に侵入し、時計内部と時計外部とで圧力が均等に保たれ、ケースは歪みを検知することが出来ずに、防水検査は不合格となります。

また、空気圧を利用し検査をする事にはリスクを伴います。

高い気圧に耐えきることが出来ない場合です。

検査時、途中まで耐えることが出来たとしても、何らかの原因によって耐えることが出来なくなり、時計内部に高い気圧が一気に浸入してしまうと時計内部から爆発してしまうことがあります。

何らかの原因は、ケースの劣化、ガラスパッキン、リューズパッキン、裏ブタパッキンの劣化などがあげられます。

内部から爆発してしまうと、ガラスが割れたり、針、文字盤が破損してしまうことがあります。こういったリスクを伴う検査になります。

リスクの面もありますが、防水検査器やコンプレッサーの置き場を考えると、お店などで行う作業としてはなかなか難しいと思います。