WATER RESISTANT」はJIS(Japanese Industrial Standard=日本工業規格)及び
ISO(International Organization for Standardization=国際標準化機構)に基づいた防水時計の性能表示です。
防水性能の役割としては、日常使用において、時計の内部に水や、汗、ほこりなどが入らないように内部の機械を守るための機能です。
万が一、水や汗、ほこりなどが入ると針が停止したり、部品のサビや破損の原因になります。
防水性能にも種類があり、時計を購入される場合は用途に適した防水性能の時計を選択しなければ、
時計の故障の原因になります。簡単ではありますが、防水性能の種類についてまとめてみました。
非防水時計
非防水時計でもほとんどの時計が、パッキンを用いた防汗構造になっています。
裏ぶたに、WATER RESISTの表示がないものは、直接、水に触れないよう注意してご使用下さい。
日常生活防水(3気圧)
日常生活で予想される 水がかかる 程度の防水時計です。
(手洗い、小雨に濡れる程度)
日常生活強化防水
・5気圧
水にかかわる事が多い仕事(食堂、園芸、ガソリンスタンドなど)に耐えられる防水時計です。
5気圧以上の防水時計でも水圧の激しいシャワーや水道水が直接時計に当たらないようご注意下さい。
・10気圧、20気圧
ボンベを使用しないスキンダイビング(素潜り)などに使用できる防水時計です。
潜水用防水
スキューバダイビングなどボンベを使用する潜水に使用できる防水時計です。
ダイバーには必需品です。
では、これらの防水性能をどのように保てば良いか?
購入後、1年、2年と時間が経過すると防水性能も落ちてきます。
電池交換が必要な時計であれば、電池交換と一緒に防水検査をするのがおすすめです。
裏ブタにパッキンという輪ゴムのようなゴム素材の物が取り付けられております。そして、ゴムである限りは確実に年々劣化(硬化)します。
腕時計に入るパッキンは、あまり大きな力で締め付ける性質の物でない限り、かなり柔らかいゴムです。
それに細いゴムですから、余計に劣化が激しいのです。パッキンは消耗品であり、本来は定期的に交換が必要となります。
パッキンが本来の役割を果たしているのか?ケースやリューズの劣化は防水性能に影響が出ていないか?
電池交換の際に一緒に防水検査をして頂いて、パッキンなどのコンディションをチェックする事で防水性能を長く保つことができます。