作業風景 裏蓋開閉のお話
今回は、普段修理作業で使用している工具のご紹介をします。
時計の構造で、防水機能のある造りで多いものがスクリューバックと言い
裏ブタに四角い溝が入っているもにがございます。
このような構造ですと、通常のコジアケでは開かないので
専用のオープナーが必要です。
また、写真のような時計を固定するホルダーも裏蓋開閉に欠かせない工具です。
こちらが普段スクリューバックの裏蓋を開ける時に使う2つ爪のオープナーです。
専用工具なので、専門職以外の方ですとマニアの方もご存じでお持ちなのではないかなと思います。
また、開閉には結構力がいり、閉めすぎても良くなかったり、キズもつかない様に気を使うため、
長年の経験や腕が必要とされるんです。
幅に合わせて爪の位置を動かし、ぴったりとついた状態で反時計回りに回して開けます。
電池交換や修理では必ず中を見ないといけないので、修理の仕事でとても重要な道具です。
特に電池交換は電池を変えるだけの作業と思われがちですが、このように専用工具を用いて作業をしているので
なかなか技術のいる作業ということが分かって頂けるとうれしいです。