自動巻き時計の巻き上げについて
機械式のお時計で、自動巻き機能という巻上げ方式をよく聞きますよね。
自動巻きとは、機械部分に、ローターという回転運動をする部品がついており、
日常の運動でその部品が回り、回る力を動力源としてゼンマイが自動的に巻き上がる仕組みです。

こちらがローターです。
手巻き式と違い毎日巻き上げる必要が無い為、毎日お使い頂ければ、基本的に止まらないかつ時刻合わせも必要が無いという構造です。
ただ、運動量が少ないと、一日着けていてもしっかりと巻き上がらずに止まってしまいます。
完全に止まってしまっている場合、着ける前に2.30回リュウズを巻いてゼンマイを巻きあげて頂くと、半分以上巻き上がっている状態の為、安定してお使いいただけます。
普通の運動量の方ですと、朝から夕方までお使いいただければ、しっかり巻き上がった状態で外すので、翌日も動作を続けているという事になります。
自動巻きをいくつか持っている方は、ワインダーにかけて、止まらない様にお使いいただいているという声もよく聞きます。
ただ、自動巻き時計を手で巻き上げすぎると部品に負担がかかり、摩耗の原因ともなりますので、出来るだけ日常の運動で巻き上げていただく事をお勧めします。